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中小企業のブランディング!ロゴを作る!コンセプトコピーやタグラインを開発する!

2021/05/27

中小企業のブランディング!ロゴを作る!コンセプトコピーやタグラインを開発する!

【中小企業のブランディングは、ロゴ開発、タグライン開発から。開発の流れを4つのステップで解説。】

 

経営コンサルタントや士業の先生方は➂から、

これからクレドを作る経営者の方等は①からお読みください。

 

 

中小企業のブランディングとは、そもそも何?

タグラインって何?

 

中小企業においてブランディングとは、一体なんでしょう?

それは顧客や仕入先、社員さんや社員のご家族など全てのステークホルダーに対して行う取り組みです。

ブランド、つまり自社への共感や信頼です。

 

また顧客に対してはどうやって自社の価値を高めていくか、競合との差別化を図るかという事だと思います。

ではタグラインとは何でしょうか?タグラインとは企業の理念やコンセプトを分かりやすく短いコピーとしてまとめたものです。

 

 

タグラインイメージ

 

 

ウェブサイトやパンフレット、看板等の屋外広告に掲載するロゴマークの横に配置する事がある言葉です。

例えばアルミサッシやガラス卸商の中小企業が、会社の強みであるガラス事業をベースにエクステリア領域を拡げて行きたい時に「くらしを、あかるく。」といったタグラインを開発して、ロゴと共にデザインしたりします。

そうする事で、企業、会社としてのビジョンやメッセージを端的に伝えていきます。

 

 

中小企業が自社のビジョンを端的なタグラインとしてまとめる理由

 

まず、会社のコンセプト、タグラインをまとめると、事業ドメインがはっきりします。

ガラス卸事業をしていた中小企業が、次の10年間でエクステリア事業や不動産事業にまで拡げていく場合は「くらし」領域が事業ドメインに。

 

例えば歯ブラシメーカーが、その毛先の技術を生かしていろんな物を「磨く事業」に拡げていく場合などは「歯ブラシ」ではなく「磨く」領域が事業ドメインとなり、

「あなたを、磨く」といった様なタグラインとなります。

経営者、経営幹部、経営コンサルタント等と考えていく中小企業の中期経営戦略とも連動する話ですが、

ここを言語化しておくと、事業としてやるやらないが明確になります。

 

つまり、やりたい事は多数ある場合が多いと思いますが、「やらないこと」を決める作業です。

 

やること、やらないことイメージ図

 

中小企業の場合は、人や資金、地理的制約等もあり、自社リソースでできる事は限られます。

その中で自社のビジョンをコンセプトコピーやタグラインとして制作する過程で、

やらない事を決め自社のドメインの外、勝てる確率が低い領域には手を出さない。

タグラインは、そんな意思決定の際の基準となる場合もあるのではないでしょうか。

 

 

タグラインやコンセプトコピーの開発、ロゴのデザインについて

 

ただ単純にロゴデザインがほしい、キャッチコピーがほしい、

自社のビジョンや計画やイメージをA4数枚にまとめるので、

その意図をくみ取ってデザインにしてほしい!という場合はランサーズ等のクラウドワークスを活用されるのも一つの方法だと思います。

 

現在は日本でもフリーランスや副業でデザインをする方が増えてきており、

低単価で多数の案が出てきます。

また、自社内で経営者や幹部、社員とディスカッションしながら形にしたり、

社内公募したデザイン素案を、印刷会社やデザイン会社にデザインデータにしてもらう、

という作り方もあります。

 

より経営ビジョンやマーケティング戦略に基づいたコンセプトコピー、タグライン、ロゴの開発となると、

もう少し踏み込んだヒアリングが必要となります。

 

また「現場感」がとても重要です。工場があるメーカーの場合は、

どんな設備がありモノ作りのどの部分にこだわりを持っているのか?

それがどう自社の強みと繋がっているのか?

その強みがどのマーケットに対して受け入れられるのか?

など、現場の強みに基づいたロゴやタグラインである必要があります。

 

なぜなら、それは顧客との信頼となるからです。

カッコいいデザイン、ただ単純に綺麗な表現、コピー風味のコピー等は、

やがて消費者にも取引先にも見破られてしまいます。

 

それに自社の本質的な部分に沿っていない表現は誠実さにかけ、

結果としてステークホルダーとの信頼を醸成するブランディングとはかけ離れてしまいます。

 

私たちはそういった作り方ではなく、中小企業経営者の熱い思いをそのまま素直に聴き、

実際に汗をかいている中小企業の現場でその会社の強みを見て、

そしてマーケティング視点、戦略視点で、タグラインやコンセプトコピー、

ロゴデザイン等の表現を作っていきます。

ステークホルダーへのプレゼントを作る様な考え方です。

 

場合によっては地方銀行、税理士さん、中小企業診断士さん等と同席し、企業ブランディングを一緒に進めていきます。

 

 

開発したロゴやタグラインが実際の中小企業経営でどう生かされるか

 

開発したロゴは、実際の中小企業経営の現場では、

インナーブランディングとして生かされる事があります。

 

例えば経営計画書の中で、そのタグラインを載せていると社員に対して旗印となり、

向かうべき方向を伝えるメッセージとなります。

 

経営指針書、という表現もありますが、まさに差し示す針の先のイメージです。

差し示す先を明確にビジュアル化言語化する事により、社員さんの視座が高まります。

 

現場の社員さんは、普段目の前の仕事に一生懸命です。

この先、自分が所属する会社がどんな事業をしていこうとしているのか?

どんな方向に行くのかが端的に伝わります。

 

このタグラインを明確にして、経営者が言葉として発信していると、

そして強い思いをこめて伝えているとやがてそれが「言霊」となり、

企業は目指す方向に進んでいきます。

 

またその方向に関してのいろんな情報が集まりだす事もあるかと思います。

対外的にはどうでしょうか?

例えば自社のロゴが新しく変わり、名刺や社章、パンフレットや看板、

ウェブサイトなどいろんな所にそのロゴやタグラインが表示されます。

 

その事により、初めは見た顧客は「おっ、〇〇社さん、何か変わったね」

といった反応だと思いますが、次に営業マンと顧客の間で新しいコミュニケーションが生まれます。

話のきっかけになり、その話の内容は事業ドメインであることも増えます。

 

今までより広い事業ドメインについて、最前線の現場でコミュニケーションが起こる事で、

顧客の意識も少しずつ変わり、新しい相談やビジネスチャンスが生まれる事もあります。

 

また採用人材に対してもアピールとなります。

さて、ここまでお読み頂いた方、誠にありがとうございます。

 

ロゴも、タグラインも、企業ブランディングも、いろんな進め方があるかと思いますし、

社員さんを巻き込んで自社内で作る事もいいと思います。

 

企業経営の根幹部分とビジョンから聴いてほしい、

作ってほしい客観的な視点で作ってほしいという場合はご相談ください。

企業や事業を活性化する良い取り組みができれば嬉しく思います。

筆者紹介

吉岡寛人

古民家クリエイティブオフィスZen代表。 プロデューサーとして動く事が多く、中小企業の経営課題を理解しながら、経営的視点でのコンセプト立案や各種クリエイティブ提案を得意としています。中小企業や公共団体、大手鉄道会社等の販促企画・広報・集客実績多数あり。 日本経営士会認定経営士