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経営者のイメージを形にする!経営ビジョンを言語化、デザインする方法

2021/09/07

経営者のイメージを形にする!経営ビジョンを言語化、デザインする方法

【経営者が何となく抽象的に考えている会社の

ビジョンやイメージを社員や周りの方に伝わる様にします】

経営者が考えている事を、従業員さんに伝えるのって、実は難しいですよね。

沢山の情報を集め、いろんな人脈を持ち、

長期と短期の両方の視点であらゆるリスクや可能性を常に考えている頭の中を整理し、

例えば普段は現場で商品の製造に集中している従業員さんに、どこから伝えていいのか分からない!

そういう経営者も多いのではないでしょうか?

 

この章では、そういった悩みを持つ経営者が、

まずは「わが社の経営ビジョンや方向性」だけでも、伝わる様にしていく過程をご説明致します。

 

 

思考の整理をヒアリングによって 話す事で考えがまとまったり気づきがある

 

まずはヒアリングです。

普段考えていること、将来的な夢や希望、やってみたい事業、現状の課題など、

経営に関する事をざっくばらんに話して頂きます。

その際に活用するのはコーチングの手法です。

コーチングの中のGROWモデルというものを活用します。

 

GROWモデルイメージ図

 

まずはG(Goal)の事です。例えば10年後に自社をどの様に成長させていたいか?

など大雑把でもいいので「ビジョン」をお聞きします。

更に、その時の組織はどんな体制で、

そのくらいの事業規模にしていたいか?どんな事業を成長させていたいか?

などGoal(目標)を話して頂きます。ワクワクする話です。

 

次に、R(Reality)現状把握です。今の会社の現状や体制について、

売上や課題、困っている事等も可能な範囲で聞かせて頂きます。

 

更に話を進めて、その現状(Reality)からGoal(目標)に向かって行くにあたり、

何が必要でどんな選択肢があるか(Options)ヒアリングして、

最後に話をまとめて意思の再確認(Will)をします。

 

このコーチングのフレームワークを活用する事で、

ざっくばらんに経営者のお話を聴きながら、

まず私たちがその会社の事を理解すると共に、

話している本人も頭の中を整理出来たり、何かに気づいたりする機会となる様に、

一生懸命聴きます。

 

コンサルタントや税理士の先生とご一緒に、ヒアリングする場合もあります。

 

 

 

顧客や外部環境、内部環境を整理する 

 

次の顧客の顧客についての情報、

また顧客の競合の情報や業界外部環境についてもお聞きします。

経営コンサルタントや金融機関からのご紹介を受けて、

顧客のビジョンを形にするお仕事を請ける事もありますので、

その場合は事前にコンサルや金融機関の方に情報をお伺いします。

 

いわるゆ3C分析という考え方で、

始めにヒアリングするのが自社(COMPANY)の事だとすると、

このタイミングで顧客の顧客(CUSTOMER)や競合(COMPETITOR)の事を把握しておきます。

 

3C分析イメージ図

自社の強みと弱みを明確にする

 

よく使われるフレームワークで、

SWOTやクロスSWOT分析で自社の強みと弱みや脅威や機会を明確にする、

という方法があります。

 

一般的には経営者自身で分析していくのですが、

長くその当事者として会社や業界に身を置いているため

「自ら気づいていない魅力」というものが、中小企業にはよくあります。

 

この魅力や強みは、単純に話を聞いているだけでは見えにくいものです。

会社の中を案内して頂いたり、工場を一緒に回ったり、

社員さんと雑談している場であったり、

経営者や従業員さんの日常ルーティン的な仕事や言動であったり、

そういった「現場」でしか分からない事の中に、その会社の魅力や強みがあったりします。

 

 

そして、その強みの更に先に、経営者のビジョンがあるのが望ましい形だと思います。

会社の強みと経営者のビジョンを、現場で把握しながら、

それらを従業員や第3者にも伝わる様に言語化、デザイン化していきます。

 

ビジョンや方針を、従業員やステークホルダーに伝わる様に言語化、ビジュアル化する

 

じっくりヒアリングの機会が作れたのであれば、後はそれを言語化、ビジュアル化していきます。

例えば工場で撮影した写真を活用して現場の方がイメージが湧きやすいビジュアルにしたり、

ビジョンの部分は言語化(キャッチフレーズ等)し、デザイナーがイメージを表現したりして、

ペーパーやプロジェクター等で説明しやすい資料に仕上げます。

 

ビジュアル化のイメージ

ビジュアル化のイメージ

 

社内で従業員に伝える場合は、例えば経営方針発表会資料として、

また例えば合同企業説明会で新卒学生に伝えるための資料として、デザインして行きます。

場合によっては、紙の資料ではなく動画コンテンツの制作をご提案する事もあります。

 

社内にデザイナーがいる場合は、こういった業務を依頼されるのがスピーディでいいと思います。

ただ、経営者の頭の中にある経営ビジョンや少し抽象的な部分がある内容を、

把握して、さらに方針にそった形で言語化、デザイン化するのは簡単ではなく、

私たちの様な所へご相談が来ます。

 

しかも、すぐお願い!急にお願い!的な案件も以外と多いです(笑)

 

 

 

金融機関、同業、社員、いろんな所で使ってみる アウトプットする事で情報が入り更にブラッシュアップ   

 

経営ビジョンをビジュアル化、デザイン化したものは、

例えば中期経営計画の中に出て来るビジョンのページとなります。

 

経営計画は、経営者であれば金融機関、従業員、顧問会計士、経営コンサルタント、

求職応募者等とのコミュニケーションで活用できます。

 

「聴覚」だけのメッセージでは伝わりにくい事もありますが、

ビジョンをデザインしたもの言語化したものを「視覚」で訴えると伝わる内容も大きく違ってきます。

伝えること、いろんな場面で話す事(アウトプットする事)で、

また新しい情報や知恵をくれる方もいます(インプット)。

やはりアウトプットする事は、その分最適なインプットを得られる機会となり、

ビジョンや計画が更にブラッシュアップされる可能性が高まります。

 

インプットとアウトプットのイメージ図

 

 

ここまでお読み頂いた方、ありがとうございます。

「うちの会社の強みを客観的にみてほしい。」

「言葉やカタチにして伝えられていない俺(経営者)の経営ビジョンを、

彼彼女ら(社員さんや求職者)に伝わる様にまとめてほしい。」

という方は一度お問合せください。

また経営コンサルタントや会計事務所の方も、ご興味あればご相談ください。

 

顧問先企業のビジョン達成のため、

いやその前のビジョン自体を明確にする作業のお手伝いが出来ればと思います。

 

筆者紹介

吉岡寛人

古民家クリエイティブオフィスZen代表。 プロデューサーとして動く事が多く、中小企業の経営課題を理解しながら、経営的視点でのコンセプト立案や各種クリエイティブ提案を得意としています。中小企業や公共団体、大手鉄道会社等の販促企画・広報・集客実績多数あり。 日本経営士会認定経営士