2021.05.29
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2021/05/28
まずは、自社の魅力を正しくかつ魅力的に伝えてくれる制作会社選びが重要です。
その制作会社の実績を見るのが一番分かりやすいと思います。
次の問合せをした際の営業担当の対応力も重要です。
制作工程は1ヵ月から数か月に及ぶことがあり、
ただ単に御用聞きだけをする営業担当だと制作過程でフラストレーションが溜まります。
もし会社にデザインが得意な社員がいる場合は、
パンフレットの下地作りの段階でその社員を巻き込みましょう。
全て内製化できるのは理想ですが、撮影や取材、
デザインなど全てを会社の社員で制作するのは難しいものです。
ですので、まずは制作会社やパートナーの選定が一番重要です。
その次に、いきなり制作依頼にかかるのではなく、制作の目的を明確にしましょう。
現状の課題が何で、何のために制作するのか?
どんな場面で作成したパンフレットを使う事が多くなりそうか?
など、現実のビジネスに即して考えてみましょう。
例えば、
リアルではなくオンライン非接触で顧客と接する事が多くなったため資料送付をよく依頼される様になった。
その時に送る資料が現状のものはイマイチである。
また事業内容や会社概要も少し制作した当時を変わっている。
顧客は最初に目にする媒体がウェブサイト、次がパンフレットになる事が多い。
その第一印象、第二印象が商談成功率を高めるために重要なので、
パンフレットをデザインし直して作りたい!等、目的を明確にまとめてみます。
ワードやエクセル等の簡単な資料で大丈夫だと思います。
その資料が、外部の制作会社に依頼する際に有効になります。
制作会社や印刷会社も、担当営業やデザイン担当が一人で作る事は少ないため、
目的を明確にした資料がある事で、制作会社の営業担当、
ディレクター、デザイナー、カメラマン、ライター等に共通目的として共有されやすく、
制作過程で目的から逆算したいろんなアイディアが出ることも多くなり、
結果として精度の高いパンフレットが完成する確率が高くなります。
パンフレット制作の目的を明確にして、制作する会社を選んだ次は初回の打合せです。
初回打合せはとても重要です。制作する会社や印刷会社のヒアリング能力にもよりますが、
依頼する会社もしっかりとした準備をしておくことで、
お互いの無駄な時間が省けて目的に沿ったパンフレットやデザインが仕上がる確率が高まります。
ではどんな準備をしておけばいいでしょうか?主に以下の10点の内容となります。
①そもそもの目的は何か?
②最終仕上がるパンフレットを使ってどんな成果を上げたいか?
③自社の顧客が誰か?(出来るだけ具体的な社名や担当部署が開示される方がいいです)
④競合はどこか?
⑤今回紹介したい自社の内容や商品、サービスの資料(ストーリーで語れるのがベストです)
⑥自社の強みと思われる部分の資料
⑦完成するパンフレットを活用する事で、現状よりもどの様な「よい変化」を生みたいか?
⑧経営者の思い
⑨デザインイメージについての希望を伝えられるもの準備(高級感、重厚感、黒基調、商品写真大きく等々言葉で考えておくか、雑誌でいうとLEONのイメージ!等制作者に伝えられるもの)
⑩部数や納期等々その他仕様や条件面
大まかには以上です。
これ以外にも、ターゲットのインサイト(顧客心理)やコンセプトとして何を言うか?
何を打ち出すか?など細かく言えばキリがありませんが、
一旦上記の10項目だけでも準備があると、いいものが出来る確率が高まると思います。
また初回の打合せを、自社に制作会社を呼んで実施する場合は、
できれば会社の中や商品、工場なども現場も見てもらいましょう。
制作する側の人間は、現場を見ることでより想像力と創造力を高めることができます。
デザイン担当する人にも現場に来てもらうのがベストです。会社や商品の魅力、
こだわりをしっかりと伝えます。
上記の準備物は、大手企業の制作場面においては当たり前の事で、
とんでもない量のオリエン資料がある場合もあります。
しかし、中小企業の場合、経営者もプレイングマネージャーであったり、
現場の担当者も一人何役も兼ねている事も少なくありません。
準備物については分かるけど、そうはいっても時間が足りない!忙しい!
制作会社に丸投げしたい!という方にお勧めのツールがあります。
それが以下のPDF資料です。
この資料を事前に制作会社に渡しておいて、
パンフレット制作にあたり当日はこの内容についてヒアリングしてもらえますか?
あとは当日お話しますので!
というちょっと乱暴なやり方でもいいかと思います。
そうする事で、パンフレットの制作会社も営業担当も、
場合によってはデザイン担当も準備が出来ますし、いろいろと事前に調べると思います。
PDFをメールで転送しておくだけで、随分初回打合せの精度が高まるのではないでしょうか?
ちなみに、私たちはこのPDF資料の様なヒアリングシートを更にブラッシュアップさせたものを使う事が多いです。
ヒアリングした後に、どう制作クリエイティブの所でジャンプするかがポイントだと考えているので、
この資料は公開しています。
いつもは、顧客のヒアリングをした後に社内でディスカッションしコンセプト設計等を進めます。
場合によってはこのコンセプト候補を何十案も考え、3C分析、5FORTH分析、
顧客の目的やビジョンや計画と照らし合わせて中心となるコンセプトを制作します。
ヒアリングした内容と設計したコンセプト等を記載した資料を先ずは顧客に確認してもらい、
それが的を得ていると判断してもらってから、デザインや制作作業にかかります。
資料は自社内営業担当、制作チーム、カメラマンやライター等全てのチームメンバーとも共有します。
制作会社の作ってほしい内容や自社の情報を共有できたら、
パンフレットのデザインについて提案が上がってくるのを待ちましょう。
この間ボールは制作会社にあります。
優秀な営業担当の場合は制作過程の進捗状況を報告したり、
デジタルデータ等で見える化される場合もありますが、
おおよそ次回アポまでは顧客は待ち状態になります。
この間に少しパンフレットの進捗について担当営業に確認してみるのもいいかも知れません。
初回の提案物がイメージに近ければ、またそれ以上であれば、
あとは修正指示を出したり、変更希望箇所を制作会社に伝えて修正してもらい、
その通り直っているか「校正」をしていきます。
会社案内パンフレットの場合、より付加価値を付けるためにいろんな工夫があります。
まずアナログ面では紙の素材、紙の後加工、デザインのテイスト、等々です。
紙は高級感を増すために特殊紙を使用する場合もあります。
よりインパクトがあり面白いパンフレットとするために型を抜いたり、
高級感を出すために金箔押しをしたり、ポケットフォルダタイプにしてチラシを差し込んだり、
その仕様により印象が大きく変わっていくため、担当営業マンに相談しましょう。
またウェブサイトも一緒にリニューアルして紙面にQRコードでそのURLを掲載しておいたり、
AR技術を使い紙の情報に拡張してデジタルで情報を加味したりする事もあります。
私たちが打合せに同席しヒアリングから入って行く場合は(最近zoomでのオンラインキックオフミーティングも増えましたが)、
一社一社違う条件なので成果物もその会社独自の一点ものです。
例えば、ポケットフォルダ形式にして、
都度内容が変わるキャンペーンチラシや会社概要等はデザインだけ請負い、
PDFデータを自社のプリンタで出力出来る様にお勧めする事も多く、
常にヒアリングシートに立ち戻りつつ、デザイン、紙、使用、特殊加工、
デジタル情報との融合など最善のパンフレット制作を進めていきます。
吉岡寛人
古民家クリエイティブオフィスZen代表。 プロデューサーとして動く事が多く、中小企業の経営課題を理解しながら、経営的視点でのコンセプト立案や各種クリエイティブ提案を得意としています。中小企業や公共団体、大手鉄道会社等の販促企画・広報・集客実績多数あり。 日本経営士会認定経営士