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「クレドって何?」から「リクルート時の活用方法」まで、5つのステップで完全解説

2021/05/26

「クレドって何?」から「リクルート時の活用方法」まで、5つのステップで完全解説

【経営の現場で使えるクレドの作成方法、メリット、デザイン等について解説します】

 

経営コンサルタントや士業の先生方は第3章から、

これからクレドを作る経営者の方等は第1章からお読みください。

 

クレドって何?最近セミナー等でよく聞くけど、いったい何??

 

「リッツカールトンのクレド」とか「スターバックスのバリュー」とか、

いろんな所で耳にしますよね。ビジネスセミナーに参加すると、

企業のミッションやコアバリュー、クレドを実行する事、

企業カルチャーの醸成が重要!

なんて講師の先生が話しているのを聞くことも多いと思います。

 

「クレド credo」とは、一般的には「信条、志、約束」を意味する言葉でラテン語が語源の様です。

中小企業ではこのクレドが明確になっていない事が多いと思います。

新卒採用者や転職採用者に「そんなの言わなくても、当たり前だろ!」と言いたくなった事がある方も多いのではないでしょうか?

 

それは自社の「クレド」が、経営者や経営幹部の頭の中にあるだけで、

明確に言語化・デザイン化できていないから起こりうる現象かも知れません。

この中小企業の自社内の「当り前」や「うちはこんな信条で仕事する!」という考えや志を明確にすることで、

社内の意識の統一が出来ますし、社外のステークホルダーに対してもアピールする事が可能です。

 

社員意識統一のイメージ

 

クレドを作成、デザイン化した方がいい理由

 

自社のクレドができると、まず明確に「わが社の信条」を社内外に伝える事ができます。

クレドをカタチにしていく事で、どのような良い変化が起こっていくのでしょうか?

 

社外へのブランディングとして企業のミッションやバリュー、クレドを明確にウェブサイト等で発信したとします。

この事で他社との差別化になります。

取引先への約束を公にする事にもなりますので、相手側からみた信頼感が増します。

また人材不足の状況下にあって、就活生、転職者へのメッセージとなります。

社内ブランディングとしては、社員さんのベクトルが合ってきます。

 

社員ディスカッションイメージ

 

逆にクレドを作成し失敗する例で最も多いのは経営者の独りよがりのものであった場合です。

クレドの作成は基本的には経営者の考えを反映します。

 

しかし実行するのは社員、経営幹部を含めた会社全体です。

会社の一定数のメンバーからヒアリングすることで、

自分たちの意見も反映された物としてクレドを受け取り、

落とし込み、実行してもらう・・

このような下地が経営者の独りよがりになりにくいクレド作成を実現します。

 

多くの会社では、「上司からヒアリングしても本音が出てきにくい」という声を聞きます。

私たちがクレド作成をお手伝いする場合は、経営者、経営幹部、

ご希望により社員さん等数名へのヒアリングから実施する事も可能です。

 

自社の大切な考え方を言語化し、デザイン化しておく作業は、

社外に対してコミュニケーションしてくのと同時に、

社内でのディスカッションの機会となり、コミュニケーションの精度が高まります。

 

 

1~2ヵ月で完成 社内クレドの作成、デザイン、印刷等の進め方について

 

クレドの最終形は、ポケットに入るくらいの印刷物にする、

高級感のある冊子にする、会社に貼るポスター作成、

パネルにする等作成方法はマチマチです。

 

その会社ごとのこだわりがありますので、

紙の仕様、サイズ、後加工、デザイン面では色、フォント等も熟慮し、

ラフデザイン案を作成しご提出します。

ご提出のデザイン案で確定した後、紙の場合は印刷、

出退勤システムにかざすカード等の場合はカード製造、

 

クレドのカードイメージ

 

またウェブサイトなど、社内外に伝える媒体で作っていきます。

基本的には顧客の要望に応じて一社一社オリジナルのものに仕上げていきます。

 

全ての作業工程のスタートはヒアリングからです。

場合によっては、コンサルタントや税理士、社労士等々ご紹介頂く先生と同席して、

企業経営者や経営幹部にヒアリングする場合もあります。

コンサルタントや士業の先生方も、顧問先企業の抽象的な概念やイメージをビジュアル化する、

デザインする、印刷物等の形に作成するのは苦手な方も多数いらっしゃいます。

それゆえ、私たちが同席し抽象的なものをカタチにしていく作業をお手伝いします。

 

もちろん、経営者や経営幹部、従業員さんに直接ヒアリングする事もあります。

最近は、zoom等オンラインで、遠方であっても即打合せ、という機会が増えてきました。

 

 

Zoom打ち合わせイメージ

 

 

ヒアリング内容は、経営理念がある場合は経営理念、ミッションについて。

経営指針書がある場合は、開示できる範囲でその計画も拝見します。

またどういうストーリーがあってその経営理念を作ったのか?

会社をどうしていきたいのか?現状の従業員のモチベーション面の課題は何か?

離職率はどうか?どんな理由で退職するのか?

またどんな人材に入ってきてほしいのか?等を聞きます。

 

次に、場合によっては数名の社員さんにもヒアリングします。

会社のどんな所が好きか?毎日の仕事でやりがいに感じる事は何か?

何を自分の信条として、持ち場での仕事にあたっているか?などいろいろと聞かせてもらいます。

 

基本的には経営層の考えを社内クレドには反映させていきます。

しかし、これを使い実践するのは社員さんです。

社員さんへのいわば「プレゼント」でもあるので、

現場の方の仕事へのこだわりなんかも聞かせて頂き、

バランスの取れたものに作成していきます。

 

このヒアリングの作業が終わってから、

お話頂いたものをテキストにまとめ、デザインに落とし込みます。

 

 

社員さんへのクレドの浸透方法

 

経営者の想い、経営幹部の情熱、社員さんのこだわりの詰まった社内クレドがデザイン、

作成されて形になりました!と、ここまで出来てまだ半分くらいだと思います。

 

例えば「お互いを認めあい、お客様が感動するもの作りをします!」

といった項目が一つ出来たとして、

これらが社内文化として定着していく事がゴールではないでしょうか?

ミッションとコアバリューの定着です。

 

そのためにはやる事が沢山あります。

まずは全社員さんへの告知からです。自社がどんな信条を立てたのか?

顧客や社会に対してどんな約束をしようとしているのか?を明確に打ち出す必要があります。

 

次に運用です。例えばそのクレドにそって行動喚起するためには、

毎日の朝礼で一人ひとり発表してもらう方法もあるでしょうし、

目標設定や評価制度と連動させる方法もあります。

 

このコラムでは評価制度等のお話はしませんが、

とにかく作った後の地道な活動が大切になってくるのだと思います。

 

比較的簡単に、かつ定期的にクレドを浸透させる方法の一つとして、社内報作成があります。

 

社内報イメージ

 

経営メッセージや自社の取り組み、最近の事例、社員さんの趣味など、

組織を活性化する事を目的に社内報を作ります。

この中に作成したクレドを入れておき、

そのクレドにそって行動できた事例などを定期的に掲載します。

そうする事で、会社はどんな事をよしとしているのか?

何を大切に考えているのか?が少しずつ伝わっていきます。

 

 

リクルート、就活生、転職者へのクレドの伝え方

 

またこの社内報やWEBサイト等にも掲載されたクレド、クレドにそった行動等は、

未来人材へのメッセージにもなります。

 

つまりリクルート活動している大学3、4年生や、転職しようとして貴社のホームページをのぞきにくる様な人たちへのメッセージです。

「ああ、この会社はこんな取り組みをしているのか?こういう信条を持っているのか?」

と就職希望者に伝わる事の意味は大きく、共感型の採用につながる可能性が高まります。

 

少し想像してみてください。

WEBサイトにクレド的な内容が何も書かれていなく「そんなこと言わなくても、当たり前だろ!」と思っている経営者の会社と、明確なクレドや行動指針が明記されている会社。

リクルートや中途採用の初回面接の段階で、面接に来る人の理解度と共感度に差があるのではないでしょうか?

経営者が採用したい人材、大切にしたい考え方に共感する人材が集まる可能性が高くなると思いませんか?

逆に言うと、自社で作成されたクレドに全く共感できない人材は、

その会社には向いておらず、また違う場所で活躍すればいいのです。

 

企業説明会イメージ

 

 

リクルート向け企業説明会等にブースを出される場合にも、

作成されて形になったクレドは役に立ちます。

社長や総務部の方も、制作過程において一旦頭の中を整理して形にしていますので、

伝える方もラクです。

「うちはこんな考えを大事にしています!」と、

展示パネルやクレドカードを見せながら話すだけでいいのですから。

 

 

 

クレド運用により、自社がどのように良くなっていくのか?

 

最後に、この一連の取り組み、つまりクレドをカタチにしていく事で、

どのような良い変化が起こっていくのでしょうか?

社外へのブランディングとして企業のミッションやバリュー、クレドを明確にWEBサイト等で発信したとします。

この事で他社との差別化になります。

取引先への約束を公にする事にもなりますので、

相手側からみた信頼感が増します。

また人材不足の状況下にあって、就活生、転職者へのメッセージとなります。

社内ブランディングとしては、社員さんのベクトルが合ってきます。

 

 

対象者

メリット

経営者・経営幹部 大切にしたいメッセージ明文化・企業文化醸成
社員 会社が何を良しと考えているか分かる
転職者 自身の価値観と合う会社か分かる
就活生 自身の価値観と合う会社か分かる
社外ステークホルダー 信頼度が高まる 取引基準の一つになる場合もあり

 

 

 

日本人は阿吽の呼吸と言われるように、人の心を察したり、

読み取ったりすることが得意なのだと思いますが、

それでもやはり複数名以上の人間が集まり生産活動をしていく団体においては、

言語化された価値観を明確にすることが重要です。

 

その事で組織のベクトルが揃ってきます。これには時間がかかります。

企業の文化を創っていくわけですから、変わっていくのも少しずつです。

しかし、続けていくと、少しずつ良い社内文化が醸成されていきます。

 

例えば社内の朝礼のシーンを思い浮かべてください。

そこには新しく作ったクレドがパネルになって壁に掲げてあります。

「新しい事に挑戦し、常に自分を磨いていきます!」というクレド項目が書いてあります。

一言スピーチで社員さんが「国家資格である〇〇〇に挑戦したいと思います!」

「パチパチパチ(みんなの拍手の音)」と発表します。

 

これはあくまで例ですが、こういった取り組みが行われていく事で、

社内文化は良くなって行くのだと思います。

そして「このクレドを作成、完成させる」という最初の取り組みが、

より良い社内文化を創っていく、組織が発展していく「起点」となれば嬉しく思います。

筆者紹介

吉岡寛人

古民家クリエイティブオフィスZen代表。 プロデューサーとして動く事が多く、中小企業の経営課題を理解しながら、経営的視点でのコンセプト立案や各種クリエイティブ提案を得意としています。中小企業や公共団体、大手鉄道会社等の販促企画・広報・集客実績多数あり。 趣味は山登り。 休日は3人の子どもたちと遊んでいます。 日本経営士会認定経営士